日本政策金融公庫の面談はどんな質問をされるのか

更新日:2023年11月27日

創業の方を応援しています!さいたま市浦和の埼玉創業融資サポートセンターです。

 

創業融資をお考えで、初めて日本政策金融公庫に融資のお申込をすると面談があります。

面談の際は創業計画書を提出しますが、それに沿って質問をされます。

どんな質問があるのかある程度把握して、きちんとした答えを用意して面談に臨むことが大切です。

事業によって聞かれることは様々ですが、よく聞かれる可能性が高い質問をピックアップします。

 

日本政策金融公庫の面談の前に

日本政策金融公庫の面談は創業計画書をもとに面談が進められていきますが、その内容に補足をしたり、書ききれなかった思いや、さらに細かい内容を伝えたりすることができるのが面談です。

日本政策金融公庫の創業計画書はこちら>>>日本政策金融公庫「各種書式ダウンロード」

ご自身の起業に対する考えや計画を伝える最大のチャンスですし、面談の融資担当者は起業を応援したいと思っています。

応援したいとは「お金を貸したい」と思っていて、お金を貸したいからには「きちんと返済をしてくれるか」という前提で質問をします。

ですから、融資担当者が納得するまでさまざまな質問をされるかもしれませんが、それは応援したいという思いから質問をしてきますので、決して嘘はつかず、常識をわきまえ、ご自身の熱意をきちんと伝えましょう。

 

例えばこんな質問をされます

創業の動機・理由

創業計画書の最初に記入する欄があります。記載はしていますが質問されることがほとんどですので改めて本人の言葉で動機を話しましょう。

創業者の人柄や品性、創業への強い思いを伝えるチャンスです。

なぜ事業を始めたいのか、そのために準備をどれくらいしてきたか、そして事業が成功する理由も伝えるとさらに良いアピールになるでしょう。

なおかつ、社会や地域にとっても貢献できる事業であることをアピールできるとさらに評価は高まるでしょう。

また、起業したいという大きな目標の一方で、本当にうまくいくだろうかと不安になることもあるかもしれませんが、面談ではそういったネガティブな発言は控えた方が無難です。

 

事業経験の詳細

創業前の経歴は必ず質問されます。

倒産しない強い会社を創業できる事業経験、ノウハウがあるか確認しています。

その経験に応じて、どのようなスキルを身につけ、これからの事業にどう活かせるのか説明しましょう。

ビジネスモデルなどは経験者ならではの発想があるはずです。

 

自己資金の確認

自己資金はいくら用意できるか確認をしますが、それよりもどのように貯めてきたのかプロセスの方が重視されます。

一番良いのは毎月コツコツと貯金をして自己資金とすることです。お金の管理ができて、起業に向けて努力ができるという良い印象になります。

見せ金と言われるような一時的な入金は、正当な資金であることを証明できない限り、自己資金と認められることは難しいでしょう。

 

売上、費用など収支計画について

創業計画書に1ヵ月の売上、原価、費用から利益がいくら残るか記入する部分があります。

まず現実的で実現が可能な収支計画であることが前提ですが、その計画の根拠を質問されます。

創業者の自信や想像だけで収支計画を説明しても、納得してもらえることはないでしょう。

例えば、独立後も既存顧客がついてきてくれたり、既に新規のお取引先と契約書を交わしている等の明確な情報が必要です。

また、前職での実績をふまえて顧客獲得から売上根拠までの流れを示すことも良いかもしれません。

店舗をかまえて営業する場合、その路面の通行量など市場調査を自らおこない、説明した創業者もいらっしゃいました。

 

預金通帳の入出金確認

預金通帳は6ヶ月~1年ほどチェックをします。

自己資金を貯金している場合はその状況を通帳から確認します。

また、公共料金や家賃の支払いが滞っていないか、不審な入出金がないか、なども確認しています。

通帳の確認は、資金の管理能力があるか読み取るとともに、以前から計画的に開業を進めようとしていたかを通帳から参考にしています。

 

実際にあった質問

その他に、当社でサポートをした際の面談時の質問項目をいくつかご案内します。

■いつから独立を考えていたのか

創業の動機、理由とともに質問がありました。独立を考えてからのプロセス(経験年数や自己資金の準備など)を確認していました。

■なぜこの地域での創業にしたのか

もともと関西圏の出身の方で、なおかつ実店舗を必要としない業種だったので理由を問われました。

■経歴や職歴から言える強みはあるか

計画事業を成功させるための経験があること、それを活かすことで経営が軌道に乗るのも早いことなどを伝えると良いでしょう。

■家族の理解はあるか

独立開業する場合は、安定した収入が少なくなる可能性もあります。そういった状況をご家族の方ときちんと話をしているのか確認をしています。

■ライバル会社はいるのか

ライバル会社や競合がない業種はあまりないと思います。ライバル会社がいることで、自社の商品をどうアピールしようと考えているのか、他社との差別化をきちんと説明したほうが良いでしょう。

■前職と同じ職種であるなら差別化をどうするのか

前職と同じ職種で独立を考える方はとても多いです。対象顧客が同じになるわけですから、確実に売上を確保するために明確な差別化を提示して、なおかつ円満な退社であることを印象づけるべきです。

■商圏範囲、商圏調査はしたのか

市場調査をして面談に臨んだ方もいると書きましたが、それを実行したのか問われることもあります。街の状況や印象、世帯数、家族形態、通行量など調査することで計画の信憑性を高めることができるからです。

 

面談で注意すべきこと

融資は資金使途を明確にすることが大切です。

創業計画書でも設備資金と運転資金とに分けて、必要資金を明記する欄があります。

ただ、そこをきちんと埋めていても「いくらなら借りられますか?」と質問することは絶対にNGです。

この質問は、資金使途が明確でない、とりあえず借りられるだけ借りたい、手元にお金を置いておきたいという発想と判断されます。

 

 

まとめ

ここまで述べたことがすべて聞かれるわけではありませんし、これ以外に聞かれることはもちろんあります。

ただ、最初に言った通り日本政策金融公庫の融資担当者は「お金を貸したい」しかし「お金を返してもらえるか判断したい」と思って、様々な質問をしてきます。緊張してうまく答えられないこともあるかもしれません。

それでもご自身の事業を成功したいという想いをしっかり伝えられるよう面談前はシミュレーションを重ねるのも大切です。

 

 

さいたま市浦和の埼玉創業融資サポートセンターでは日本政策金融公庫での創業融資のご相談を受け付けています。

詳しくはこちら>>>「日本政策金融公庫融資サポート」

 

メールでのお問い合わせはこちら>>>【お問い合わせフォーム】

お電話はこちら>>>フリーダイヤル:0120-814-610(平日9時~18時)

創業融資専門家コラムの最新記事

ページ上部へ戻る