日本政策金融公庫の融資を受ける基礎知識【事業計画書は減点方式】

日本政策金融公庫の融資を受けるために、最も重要となるのは「事業計画書」です。

創業する前、したばかりでまだ実績がない企業に対して、融資を行うかどうか?の判断の基準となるのが事業計画書です。

 

審査で落とされてしまった方の事業計画書

日本政策金融公庫の審査で落とされてしまった方には、次のような不備があります。

・書きたい事を書いているだけで、審査担当が知りたい内容が入っていない。

・独りよがりな事業内容で、社会的・政策的な意義が見当たらない

・事業に対する熱意は伝わるが、具体的な事業計画が書かれていない

・文字ばかりで埋め尽くされており、具体的なイメージわからない

なぜ、このような事業計画になってしまうのでしょうか。

 

事業計画書は「加点方式」ではなく「減点方式」 

それは、多くの起業家や、税理士のような専門家ですら事業計画の作成について大きな勘違いをしているからです。

何を勘違いしているかというと「事業に対する熱意を伝え、審査員の心を打つこと」を重視していることです。

実績がないために、その事業が成功するかどうかは、

「創業の目的や動機」

「事業が社会に与える影響」

「経営の土台となる一貫した理念の有無」

「理念に基づいた計画が作られているかどうか」

などから判断される、、と考える人が多いようです。

つまり、審査員の心に響く「加点ポイント」をより多く稼いだ事業計画が、審査に通るという勘違いです。

しかし、それは間違いです。 

事業計画の審査は、「加点方式」ではなく「減点方式」です。

審査される項目は予め決まっていて、各項目に「3点」「5点」という点数が設定されています。
全ての項目を満たせば100点満点になるように割り振られています。

つまり、「創業者の熱意」に関する項目に20点が振り分けられていた場合、どれだけ心に響くように書いたとしても、満点で20点。その部分だけに注力してしまい、他の項目をおろそかにすると、どんどん減点され、合格基準点を下回ってしまうのです。

 

事業計画書の作成のポイント

事業計画書を作成する時のポイントは次の2点です。

・100点満点からの減点方式であることを意識する。

・全ての審査項目を盛り込む

審査員は事業計画書を審査項目と照らし合わせてチェックしていきますが、もちろん審査項目が公開されることはありません。
しかし、募集要項をしっかり読んで分析していけば、どのような審査項目が存在しているか、おのずと浮かび上がってきます。

それらをリストアップして、「事業計画に全項目を記載する」作業を行います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本政策金融公庫の融資をうけるために重要な「事業計画書」の作成にお困りの方は、

埼玉 創業融資サポートセンターにご相談ください。

事業計画書に必要な要素を盛り込み、日本政策金融公庫から融資が得られるようにサポートさせていただきます。

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