フランチャイズ加盟で日本政策金融公庫の融資に申し込む場合

さいたま市浦和の埼玉創業融資サポートセンターです。

最近、フランチャイズに加盟して事業をしたいという方の相談が多い傾向にあります。確かにコンビニや飲食店などブランド力のあるフランチャイズに加盟すれば、事業が軌道に乗りやすいイメージがあるかもしれません。

ただし、フランチャイズ加盟で事業を開始したく、日本政策金融公庫の融資を申し込みたいなら注意すべき点があることを理解してください。

日本政策金融公庫の融資審査要件を確認

公庫の審査で重要視される要件のひとつに「創業者の経歴」があります。

創業したい業種・事業の経験の有無を確認します。なぜならその業種の経験があるならば知識や技術、営業力等で事業が成功する確率が高くなると判断します。

フランチャイズですとノウハウの提供はあるけれど、実際に創業者の経験ではないため必ずしも事業が成功するという判断が難しくなります。確かにフランチャイズからビジネスモデルの提供はあるでしょうし、実際にそれで売上を確かに上げている加盟者さんもいるかもしれません。

しかし、実際に経営営業するのは創業者です。その経験値をフランチャイズのノウハウに頼るのは融資の審査を通るための説得力に欠ける部分があるかもしれません。

 

フランチャイズ本部の状況について

最近もフランチャイズに加盟して融資を受けたいとご相談にいらした方がいました。

その申し込みの際に融資担当者に「フランチャイズの本部の状況も確認したい」と話がありました。

確かにフランチャイズ本部の財務状態によって、加盟店に影響が出てくるような事態は避けたいからです。

本部も日本政策金融公庫や金融機関から融資を受けている場合もあります。もし返済が滞っているようなら加盟店に融資を実行することは難しいと考えます。

 

フランチャイズ加盟でも融資審査で自己資金を確認

日本政策金融公庫の融資審査では「自己資金」も大切な要件です。

フランチャイズに加盟するためには加盟金を支払います。だいたいが高額な印象があります。その部分を融資と考えている場合は、自己資金の用意がある程度ないと審査の通過は難しいかもしれません。

ではどのくらい自己資金があった方がいいのか?→こちらの記事をご参考下さい【自己資金について】

 

日本政策金融公庫の融資は創業計画書必須

創業の場合、創業計画書を作成します。

フランチャイズ本部から成功店をモデルとして売上推移を提示してくるでしょう。それをそのまま書き写してはダメです。

実際に営業する場所、物件が違うのですから自分の場合の計画書を立てることをおすすめします。

その土地柄や人口、世帯数、世帯収入なども加味して計画を立てましょう。

加盟店の中でご自身の創業場所と一番近いイメージができる店舗の実績やオープン時の必要資金(内装費や備品購入費など)の提示を本部にお願いしてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

フランチャイズに加盟するから事業が成功するというイメージを強く持たず、創業計画書を作りましょう。月々のロイヤリティもかかります。その分の売上も確保しなければなりません。

ネガティブなことばかり書きましたが、本当に実現するために融資を申し込んで創業したいのであればフランチャイズに加盟する良い点・悪い点をきちんと理解した上で進めてみてはいかがでしょうか。

 

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