創業融資での自己資金の重要性

投稿日:2023年2月9日

さいたま市浦和で創業の方を応援しています!埼玉 創業融資サポートセンターです。

創業時に資金調達についていろいろ情報を集めている中で「自己資金」に関する案内が必ずあります。日本政策金融公庫の融資においても、自己資金は審査要件のひとつでとても重要視されています。

では、創業融資における自己資金の重要性についてご案内します。

 

創業融資の自己資金は重要なのか

ご相談に来る方でも「自己資金はありません」とお話になる方はいらっしゃいますが、自己資金がない状態で融資を申し込んでも審査を通過する見込みはほぼありません。

創業計画書がしっかりと練られていて、融資担当者も納得できる計画書なら多少自己資金が少なくても融資審査に通る方はいるかもしれませんが、ごく稀です。

なぜ、自己資金が重要視されるのか。自己資金がないことが懸念される理由は

① 借入で事業を行おうとすると資金ショートする可能性が高い
② 起業するまでの準備・計画性があるかの判断

 

① 借入で事業を行おうとすると資金ショートする可能性が高い

自己資金がないという事は借入ですべての必要資金をまかなうことになります。

ただし、創業時は安定した売上が確保できるまで数ヵ月~半年以上かかると想定したほうが妥当です。

すぐに売上が確保できない、ましてや事業が上手くいかなくても返済をしなければなりませんし、経費の支払も発生します。

そして、自己資金がなければ自分の生活費もないということになります。

ですから、自己資金がない場合、融資担当者は返済ができなくなるリスク、事業継続の懸念、申込者の生活等考えた上で融資を見送る可能性があります。

② 起業するまでの準備・計画性があるかの判断

自己資金を貯めることは、起業への熱意や本気度を伝える術です。

必ず起業したいと考える方は、長年かけてコツコツと自己資金を貯めている方が多いように感じます。

熱意や本気度に加えて、計画性がないという判断もプラスされます。

マイナスの評価しかつかないと考えた方が良いでしょう。

 

そもそも自己資金とは?

では、どういった資金が自己資金と呼ばれるのでしょうか。

前述したとおり「コツコツ貯金する」のは自己資金と言います。

つまり、自分自身が所有しているお金ということなので、返済の必要がないお金が自己資金とされます。

よく親や知人から資金援助を受けて自己資金とする方もいらっしゃいますが、そのお金の返済の必要性は必ず問われます。

返済の約束ありで借りたのか、贈与として受け取ったのか、贈与であってもその意思が明確なのか、など確認される要素は多々あります。

 

自己資金はいくら用意したら良いのか

日本政策金融公庫では毎年、「新規開業実績調査」を発表しています。

2022年の自己資金は平均271万円で借入額の平均882万でした。

参考:日本政策金融公庫総合研究所「2022年度新規開業実態調査」(PDF形式)

平均して融資額の約3割程度は自己資金があることが望ましいということになります。

ただし、事業形態や業種、申込者の状況によって金額は変動するため、あくまで参考程度にしましょう。

 

まとめ

自己資金の重要性について説明しました。

情報を集めていく中で「自己資金がなくても融資が受けられる」という情報がたくさんありますが、自己資金がない状態で融資を申し込むことはおすすめはしません。

 

しかしながら、自己資金を貯めていくには、工夫や努力と時間が必要になります。

まだ十分に用意できていないと思う方は、まずは一歩ずつ積み立てていきましょう。

そして、開業したい熱意や本気度を目に見える形で提示して、融資を獲得して、資金面の不安なのない開業スタートを切りましょう。

 

 

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