創業融資が通らない理由は「計画」よりも「人」?

投稿日:2025年10月7日

さいたま市浦和で創業の方を応援しています!埼玉 創業融資サポートセンターです。

 

「計画書も丁寧に作ったのに、なぜ審査に通らなかったのだろう?」

創業融資のご相談で、こうした言葉を耳にすることがあります。

しかし、実際の審査では、計画の数字に加えて『人』も見られているとご存じですか。

融資担当者が本当に知りたいのは、「この人にお金を貸して大丈夫か」ということです。

その判断は、数字だけでは決してできないのです。

 

計画書はまず「入口」と考えよう

日本政策金融公庫の創業計画書は必須資料であり、重要な資料です。

しかし、融資担当者にとってはあくまで『入口』と考えてみましょう。

創業融資では必ず面談がありますので、書面上の数字が整っていても、面談で話をして「この方は計画を理解していないな」と感じることがあります。

たとえば、売上の根拠を尋ねても「なんとなくこれくらいかな」と曖昧だったり、経費の見積もりが実際の相場とかけ離れていたり・・そういう方がいます。

担当者はそうしたズレに敏感です。

大切なのは、「計画書をきれいにまとめること」よりも、自分の言葉で内容が説明できることです。

担当者は、説明の仕方や反応の中から、創業者の事業に対する理解度や覚悟を見ています。

 

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担当者が重視するのは「準備度」と「本気度」

創業融資では、実績がない分だけ「どれだけ準備してきたか」が問われます。

たとえば、融資担当者は次のような質問をします。

・なぜこの業種を選んだのか
・競合とどう差別化していくのか
・想定より売上が半分になったとき、どう対応するのか

これらは、形式的な質問ではなく、答えの中に「市場をどれだけ理解しているか」「リスクをどれだけ想定しているか」が探ろうとしています。

以前ご相談に来た青果店を開業したい方は、駅から商店街までの交通量やどのような家族が一帯に多いのか、競合スーパーは何件あるのか、そこの価格はどうなのかなどを、開業前に半年ほどかけて調査し、創業計画書に落とし込みました。

結果、融資担当者から「数字の根拠が明確」と評価され、融資がスムーズに決定したこともありました。

これはまさに、「準備度」が信頼に変わった事例です。

 

面談では「言葉」よりも「姿勢」が見られている

面談時は、話術よりも「姿勢」を大切にしましょう。

担当者は、計画の中身をもちろん確認しますが、その人の「誠実さ」「責任感」「対応力」といった人柄を見ています。

たとえば、
・約束の時間に遅れず到着する
・書類や通帳を整理して提出できる
・分からないことは素直に認める

こうした当たり前の行動一つひとつが、信用の積み重ねになると考えましょう。

逆に、細かな質問に対して曖昧な返答をしたり、他人のせいにする姿勢が見えると、「この人に貸したらトラブルになりそう」と判断されることもあります。

創業融資は「人を見て貸す」側面もある制度で、書類審査といっても、実際には信頼審査といえるかもしれません。

 

数字よりも「ストーリー」を語れるか

担当者がもう一つ注目しているのが、「この事業をなぜやりたいのか」という物語です。

数字は将来の予測にすぎませんが、ストーリーは創業者の想いと経験の積み重ねです。

たとえば、
「子育て中の母親が安心して通える美容室を作りたい」
「修行時代に感じた課題を、自分の店で解決したい」
そうした思いが具体的に語れると、事業の根拠が一気に強くなります。

一方で、ただ「やってみたかった」「独立したかった」という動機だけだと、担当者は「この先の困難を乗り越えられるだろうか」と不安に感じます。

事業を始める理由に筋が通っている人ほど、信頼されやすいのです。

 

専門家と一緒に計画をつくる

創業者の方は、「自分の考えを言語化するのが難しい」と感じていませんか?

計画書を書こうとしても、何から手をつけてよいか分からないという方は、専門家の支援を活用しましょう。

専門家に相談すれば、数字の整え方や資金計画の妥当性を客観的に確認できます。

自分ひとりでは気づきにくい点、たとえば仕入や運転資金の過不足、根拠の弱い売上計画を一緒に見直すことで、計画全体の信頼度が高まります。

融資担当者が安心して貸せる相手とは、質問に対して自信を持って答えられる人です。

その準備を整えるサポートこそ、専門家の役割です。

 

まとめ

創業融資は、まだ実績のない人にお金を貸す制度です。

だからこそ、数字や書類とともに「人」が重視されます。

担当者は、計画の内容だけでなく、その人の考え方、行動、姿勢、言葉の中に『信頼できるかどうか』を見ています。

完璧な計画書も良いですが、誠実さと準備の丁寧さが大切です。一瞬の面談よりも、日々の積み重ねが評価されます。

「この人なら、必ずやり遂げるだろう」そう思わせることが、創業融資成功の最大のポイントです。

 

 

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