【最新版】CIC信用情報の見方|開示報告書はここをチェック!

更新日:2025年8月27日

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融資の審査では、必ずといっていいほど確認されるのが個人の信用情報です。

これは銀行融資に限らず、クレジットカード、新規ローン、自動車ローン、住宅ローンなど、ほとんどの金融取引で審査の基準とされる重要な情報です。

特に日本政策金融公庫など公的機関でも、申込書の裏面に「信用情報機関への照会があります」と明記されており、CIC(指定信用情報機関)を通じて確認が行われます。

「信用情報って何?」「自分の情報ってどう見たらいいの?」

そんな不安を持つ方のために、今回はCIC信用情報開示報告書の見方を徹底的に解説します。

 

CIC信用情報開示報告書とは?

CIC(株式会社シー・アイ・シー)は、クレジットカード会社や消費者金融などが加盟している信用情報機関の一つで、個人の「信用取引の履歴」を集約・管理しています。

信用情報として開示される項目は主に以下の3つです。

1. クレジット情報・・・クレジットやローン等の契約内容・支払い状況・残高
2. 申込情報・・・新規に申し込んだクレジットやローン等の日時や契約予定額、商品など
3. 利用記録・・・クレジット会社等が信用情報を確認した日、目的など

開示の申込書をすると1枚ずつ契約ごとに記載された書面が届きます。

では、信用情報開示報告書の「とにかくここを確認する」という部分に絞って解説します。

CIC公式サイトにも「信用情報開示報告の所の見方」ポイント解説がありますので、あわせて確認してください。

 

最重要「お支払の状況」を見る!

まず、報告書真ん中の<お支払の状況>枠内「26.返済状況」を確認してください。もし、ここに「異動」と記載があったら、信用情報は傷ついている=ブラックである可能性が高いです。

「異動」とは、以下のいずれかの事由が該当した場合、偏差状況欄に「異動」と表示されます。

・返済予定日より61日以上または3ヶ月以上の延滞
・保証協会による代位弁済(返済不能の代わりに保証会社が返済)
・裁判所が破産手続き開始などの法定整理

もし、延滞が解消したとしても、情報の保有期限まで「異動」表記は残りますので、新たな借入やクレジットカードの発行を検討している方は注意が必要です。

また、異動情報は解消後もおおよそ5年~7年は記録として残るため、完済していても審査に影響を与える可能性があります。

 

過去2年間の履歴「入金状況」を見る!

次は下部の<入金状況>を確認します。過去2年間の返済履歴がひとめで分かる欄です。

各月の支払い履歴が記号で表示され、支払いの「遅れ」や「未入金」の有無が分かります。

そこに「P」もしくは「A」の記載があったら要注意です。返済が遅れたことありませんでしたか?

【記号の意味】

表 示 内 容
請求通りの入金があった
請求額の一部が入金
利用者以外から入金
◆未入金(利用者の事情で、期日までに入金がない)
◆未入金(利用者の事情とは関係なく、入金がない)
◆未入金(入金されていないが、原因が分からない)
請求も入金もない
空欄 クレジット会社等から情報の更新がない

「P」はリボ払いの場合も記載されます。リボ払いは、支払いは安定しますが、利用頻度が多いと支払い総額が高くなることと、負債総額が把握しにくくなるのがデメリットです。

「P」ばかりが記載されているとリボ払いに苦しんでいる人、生活が安定しない人といった印象を与えることもあります。

また、「A」の表記が続いた場合は返済能力を疑われ、たとえ異動にはなっていなくても、「延滞常習」と判断され、信用度が大きく低下します。

 

信用情報が傷ついているときの対処法は?

信用情報に「異動」や「A(延滞)」などのネガティブな情報が記載されていた場合、それは残念ながら現在のあなたの信用力に傷がついていることを意味します。

こうした情報は、融資の審査で大きなマイナス要素となるため、すぐに新たな借入申し込みを行うのは得策とは言えません。

ただ、信用情報には一定の保存期間があり、たとえば「異動情報(延滞・代位弁済・破産など)」は完済後も5年~7年、延滞情報(Aマークなど)は取引終了から最長5年間で消去されるとされています。

借入申込に進めないこの期間をどう過ごすかが重要です。

 

まず、もっとも大切なのは「完済すること」です。延滞中の支払いがある場合は、最優先で返済に努めましょう。

返済が完了すれば「延滞の解消」となり、そこから情報の保有期間がスタートします。

 

また、返済を終えた後は、しばらく新たな借入や申込を控え、一定期間、「信用情報が動かない状態」=クリーンな期間を保つことが望まれます。

この期間は最低でも半年、できれば1年以上が理想です。

 

信用情報に問題があったとしても、それは「今後の対応次第で回復できるもの」です。焦らず、正しい情報と手順をもとに、一歩ずつ信用を積み上げていく姿勢が大切です。

 

まとめ

融資を検討する際、まず最初に行うべきことは「いきなり申し込む」ことではなく、自分自身の信用情報を確認しましょう。

金融機関の審査担当者は、あなたの人柄や将来性を見る前に、まずは客観的なデータである信用情報をチェックします。過去の支払い履歴や借入状況を通じて、「この人にお金を貸しても問題ないか?」を判断するための基準です。

仮に、本人にとっては「たった一度のうっかり延滞」であったとしても、それが「A」や「異動」として記録されていれば、データ上は他の多くの延滞者と区別されることなく、同じように審査上のリスクと見なされてしまいます。

 

信用情報がきれいな状態であれば、融資の選択肢は広がり、交渉もしやすくなります。

逆に、問題が見つかった場合でも、早い段階でそれに気づければ、改善に向けた時間と対策が取れます。

 

もちろん融資を申し込む際には信用情報はクリーンであることが望ましいですが、不安の残る方は一度、銀行対応に詳しい専門家などへご相談もご検討ください。

 

 

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